14 まとめ

 山本五十六の言葉に「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」がある。人を動かすときの心得を述べたものであるが、簡素な言葉のなかに実に大切な心得が込められている。

 イメージを描かせ、ポイントを説明して、実際にやらせてみて、評価してあげれば人は動くということを5・7・5・7・7の五句体の短歌形式で述べている。この名言をジャンプシュートの指導に当てはめて考えると、先ず子どもにジャンプシュートのイメージを描かせるために「やって見せる事」が最初にある。

 指導者がやるにしても、自分が出来なくて上手に出来る子どもにやらせるにしても、先生にジャンプシュートの正しいイメージが描け、そのポイントが理論として理解されていなければ、次の言って聞かせが出来ず、やらせてみても、具体的にほめることも出来ないのである。

 本稿では、ハンドボールのゲームで主に使用される投動作とジャンプシュートの基本的な動作及びその練習法を述べたものである。先生方の指導の一助になれば幸いである。

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